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高森明勅
2016.4.6 12:13

反天皇の共産党は「民主主義の敵」

現在、発売中の『WiLL』5月号に共産党の「天皇否定」
政治姿勢を批判する一文を書いた。

私が付けたタイトルは「反天皇の共産党は『民主主義の敵』」。

だが、編集部によって変更された。

中身も一部削られている。

でも勿論、私が言いたいことは、ほぼ掲載されているので、
関心のある向きは一読頂きたい。

この原稿の依頼を受けたのは3月10日の夜11時半頃。

普通ならもう寝ている時間帯だ。

たまたま起きていた私の携帯に編集長から電話が入った。

締め切りは15日とのこと。

25日に発売だから、締め切りがその辺りになるのは、分かる。

だが、依頼がどうして締め切り間近なこのタイミングなのか。

月刊誌でこんなタイトな依頼は初めて。

「勿論、次号でも結構」と言う。

しかし、次号からは編集長が交代することを知っていたので、
無理を承知で“餞別”のつもりで引き受けた。

だが、12日には大阪で講演をし、そのまま家には帰らず、
13・
14日と地方での用事が立て込んでいる。

私は今も原稿は手書き。

しかも、資料を全て揃えて書斎に籠ってしか書けない。

新幹線などでの移動時間を利用してノート型パソコンでスイスイ原
稿
を仕上げる、なんて器用なマ
ネは出来ない。

更に、共産党サイドのロジックをしっかり押さえる為には、
手元の資料だけでは不十分。

仕方がないので、翌日の予定を調整して、資料収集に当てた。

まず、高田馬場の古書店街の左翼関係の図書を多く扱っている本屋で、
テーマに繋がりそうな本をあるだけ買い込む。

それから代々木に移動して、共産党関係の本を主に扱う新刊本屋
共産党の直轄店?)で店内の関係図書を全て購入。

近くの共産党本部にも足を延ばして、
先の書店に無かった資料の
入手方法について相談した。

あとは、隙間の時間を使ってひたすら資料の読み込み。

12日朝早く地方に出て、14日の夜に帰宅すると、早めに就寝。

実際に執筆に当てられる時間は15日だけという無茶な作業になっ
た。

時間と紙幅の制約で、入手した資料を使い切れなかったし、
取り上げるべき論点が他にもあった。

しかし読者には、あの程度の分量と、テーマを絞り込んだ原稿の方が、
読み易いかも。

今後、資本主義への健全な批判は一層、重要さを増すはず。

それでも共産党は、天皇否定の「呪縛」から抜けられない限り、
説得力ある批判者として国民の広範な支持を得ることは、
よもやあるまい。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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